Sunday, April 19, 2015

ニコライさんの香り The scent of Parfums de Nicolaï

 ・・・ってまさかツァーリの香りか??と誤解したのが出会いでした(汗)それは、パトリシア・ド・ニコライさんがご主人ジャン=ルイ・ミショー(Jean-Louis Michau)さんとともに創設したフランスのパヒューマリー、Parfums de Nicolaïのことです。「ド」が示すように貴族のご出身であり、ゲラン社の創設者ピエール・パスカル・ゲランの血をひいておられ、子供時代はゲラン家の香りの下で育ったというパトリシアさん。将来はゲルリナーデを継承したいと願っておいででしたが、ゲラン家の調香師は代々男性が継いでいたのでそれは叶わず、ご自身のブランドを作られたのだそうです。

 ゲランが一族の手から離れた後、秘伝のゲルリナーデは調香に使われていないそうで、聞くところによると一族最後の調香師ジャン=ポールさんが保管庫にしまったままだという話も。新生ゲランを率いるヴァッサー様は、先代をリスペクトしつつ現代的な解釈でゲランの香りを作っておられる(ラ・プティット・ローブ・ノワールのパルファムはオフィス向きという意味でも良かった)ので応援したいのですが、疲れた心にすーっと馴染んで自分を取り戻せるような香りが欲しかったのです。
(話が長くなるから香りの説明はなるべくほんわかシンプルに言います 笑)

いつもお世話になっている米国のサイトにてサンプルを幾つか取り寄せる際にニコライさんの香りも入手しました。先ずはフィグティとローズウードを試しました。フィグティは「甘酸っぱいイチジク入りグリーンティ」といった感じで、初夏にパシャッと浴びたい香りでした。

 ロースウードはバイキリアンのローズウードよりもドライで「落ち着き払った沈香ローズ」といった印象で、湿気の多い日本では男性にもおすすめです。(どちらも良い香りですが、正直なところローズウードはキリアンの方が好みでした)


 ニコライ社の香り良いな!と思い始めたのでウェブサイトで香りの構成を見て、これ絶対好きだわ♪と猛進して(笑)キスミーテンダーをボトル買いしました。大抵はムエットやサンプルで、最終的には肌で試して、ミドル以降が良かったらお財布と相談して買うのでこれは冒険でしたが、幸運なことにとても良い「芳しいお花で飾られた杏仁豆腐」の香りでした。(八角が調合されているのです)杏仁豆腐と表現しましたがグルマンになりすぎないのはヘリオトロープやイランイランが存在しているからでしょうか。

 キスミーテンダー購入の際にはサクレブリュのオーデパルファム(EdP)とヴァニーユトンカのサンプルも一緒に送って下さいました。

 それでもう、サクレブリュ(サクレブルー)に一目惚れならぬ一嗅ぎ惚れです。色々アツく語りたいのですが一言でいうと「お香漂う穏やかチュベローズ」。聖なる青(Sacré bleu)という美しい名前もさることながら、しゅんとした心に寄り添ってやがて元気になって春を迎えられそうな印象です。後日、オードトワレ版(EdT)をボトル買いしたことは言うまでもありません...汗。サクレブリュEdP版Intence版EdT版を試してみて、私にはEdP版かEdT版がしっくりきました。しかし、後日どちらとも廃盤になると知りました(T_T)
現在はIntence版のみのお取り扱いです。もちろんIntence版も素晴らしくて持続性が良いので今のボトルを使い切ったら考えたいと思います。

 ヴァニーユトンカは最初あんまりぐっとこなかったのですが、ハートノート(ミドル)からベースノート(ラスト)にかけてトンカビーンの香りがやんわりと、しかしはっきりと漂い始め、お酒の苦手な私にとってこの「ナチュラルで酔わないスパイシーヴァニラ」は意外性があって明るい気持ちになれました。

 知り合いの方から教えて頂いたオダリスクはニコライさんのラインナップでは古株で、オークモスの効いた「しっかり者のシプレーフローラル」。(フレグランス系のウェブサイトでは大きくフローラルに区分されていました)仕事の前に纏えば自分の人間性を保ったままシャキッとできそうです。


 その一方で、ナンバーワンインテンス、ニューヨークインテンス、ウィークエンドをサンプルで試しました。ナンバーワンインテンスはニコライさんの最初の香り「ナンバーワン」のIntence版で、1989年に発表された「ナンバーワン」には仏フレグランス協会のベスト・パフューム・クリエーター国際賞金賞(Mouillette d’Or du Prix International du Meilleur Parfumeur)が贈られたそうです。ナンバーワンインテンスは「次世代の夜間飛行」。温かみのあるガルバナムと酸っぱく辛めのブラックカラントからサクレブリュよりも控えめなチュベローズとオレンジの花へ移行しますが、ベースの白檀、アンバー、ムスクが最初から顔を出しているのでフローラルっぽくないフローラルです。

 ウィークエンドは男性的な爽快感のあるフローラルグリーンで「朝露滴るハーブをもぎり取った皮手袋」の匂いに感じました。私よりも夫が良い香りだと言っていたので、割と男性が好きな香りの系統かもしれません。(女性向けでしたが)

ニューヨークインテンスは着けてみなければわからない虜になる香りです。(虜になった人がここにいます 大汗)ニューヨークは割と男性向けですがIntence版はクリーミーな匂いの期間が長く、元々の体臭がこんな感じだったのでは?的な香りです。ここにもオークモスが絡んでおりますが、ベチバーとクローブとアンバーなど、体臭に良く馴染む香りばかり。表現に困りますが「3~40代の背中から漂うアンバー」ですかね...(笑)

 有難いことに全体的に良心的な価格設定ですので、ニコライさんのオンラインショップからの購入をお勧めします。

Sunday, April 5, 2015

お休みのお知らせ。

みなさま、こんにちは。さかきです。

早速、訂正ですが……
4/7(火)じゃなくて4/8(水)17:00以降~4/12(日)まで少しお休みをいただきます。 7日はクリニックの日でした^^;
期間中に受信したメールを返信させて頂く事は可能ですが(又、twitterも繋がります)具体的な作業はできません(汗)帰宅後の対応となります。ご了承ください。

宜しくお願い致します。


追伸ですが・・・
今年は桜が早かったですね。



Saturday, March 21, 2015

SNS断捨離をしました。

皆様こんにちは、さかきです。

日ごろから悶々としていたので思い切って以下のSNSをやめました。
tumblr、Flickr、goodreads、@cosme、deviantART、ipernity

tumblrでは大戦中の束の間の写真を中心にご紹介していたのですが、それはあくまでも物語への参考資料またはそれを探求するためであり、紹介がメインではないのでやめました。
Flickrは数年前からの改悪(私にとって)で使い辛くなり足が遠のいていたのでやめました。
goodreadsは海外の知人に勧められるままに入っていたのですが、本の感想を書く時間が取れなかったのでやめました。書籍のタイトルをメモする程度でよいので、代わりにメディアマーカーに入りました。
@cosmeは以前から登録していたgoogle+で香りの感想を書き始め、内容がかぶるので止めました。
deviantARTFacebook Pageとかぶるし、作品の盗用等が発生していた為、退会しました。
ipernityはテストで入ってみたのですが、時間に追われている時は殆どログインできないかもと思ってすぐにやめました。

簡単に言うとこんな具合です。リストアップしてみるとこの数年の間にSNSは随分増えたものだなあと感じました。それによってか、ブログの更新率も下がってしまって申し訳なかったです(汗)
当分はtwitter、Facebook page、google+、メディアマーカー、Instagram、note、それから作業中のBGMにjangoだけにしようかと。(既に“だけ”じゃないのがオソロシイ...)

今年からはこまめにブログ記事も書ければ良いなあと思います。

そろそろジッキーに良い季節!

Saturday, March 14, 2015

ナエマ(1979)を味わう。

いつかご褒美に、と思っていたナエマ(Nahéma)のパルファムを昨年ようやく購入いたしました。お世話になっているおゲランブティック様にて。

制作途中の絵と。絵具が散らかっていますが(汗)


 纏うたびに感じるナエマの素晴らしさ。 バラと果物とバニラと乾いた木々の香りが溶け合うと、こんなにも優雅になるとは......ジャン=ポール・ゲランさま、ありがとうございます。

 ナエマのオー・デ・パルファン(EdP)と香水(P)の香り立ちはミツコほどの差を感じませんでしたが、ハートに近づくにつれて私の肌の上ではEdPはわずかにスパイシーで青っぽく、Pは蜜のような甘さに変化しました。(専門家の人なら最初から違うと感じるのかも)EdPでも十分だと思いますが、一度Pを味わってしまいますとそこにはナエマ沼が広がります。アルデヒドとともに(笑)

 トップは決して甘くないです。一瞬フローラルグリーンか?と感じるほど。ゲラン様得意のベルガモットからのプロローグ。このインパクトも早朝に纏うと気が引き締まります。自転車で10分漕ぐか20分歩いて最寄り駅へ行き、電車で約1時間かけて会社の最寄り駅へ着き、そこから20分歩いて会社へ到着し、朝の拭き掃除をしてお茶くみして席に着く頃にはじわりじわりとローズやピーチの芳しい香りがへその辺りから漂うようになります。夕方にはンダルウッド、ベンゾイン、トンカビーンなどのベースがすっかり肌に馴染んでフローラルオリエンタルは完結します。本当、個人的にはナエマの持続性は長いです。パッケージの通りにイメージは赤、香水の色の金色です。

 甘っ“たるく”なくて優雅でかわいらしい。「甘ったるくない」という箇所、確かに「蜜のように甘い」のですが、実際の蜂蜜ってどこか乾いた感じがしませんか? 甘さの底にウッディノートがあるから「甘っ“たるく”ない」。 そんな印象です。(蜂蜜は入ってないですが)

 かぐわしく、可愛らしく、つくしてくれそうだけど、独り立ちできている。バラの青臭さを期待してしまうとこれじゃない、と感じるのだろうけど、精神にも優しく幸福に効いてくるような「蜜」が何とも心地よいです。ベースのベンゾインが文字通りに安息へと導いてくれます。

香調:フローラル・フルーティ・オリエンタル
トップ:ヒヤシンス、ベルガモット、マンダリン
ハート:ローズ、ピーチ、イランイラン、シクラメン、リリー
ベース:サンダルウッド、バニラ、トンカビーン、ベチバー、ベンゾイン

Tuesday, February 3, 2015

「冷えとり健康ジャーナル56号」イラストカット

(部分です)

(部分ですーっ)

イラストレーターズ通信のページにお仕事情報をアップロードしました。
冷えとり健康ジャーナル56号「アレ、アレ…、が気になったら読む本。」の中の「習慣を変えて認知症を防止する!」の4シーンで、生活の中に取り入れられる色々な病気予防を特集しています。手に取りやすくて読みやすいです。おすすめです♪

「イラストレーターズ通信」 : さかきくみこ
こちらに全体図を載せましたのでご覧下さい。ウェブサイトには後日改めて載せる予定です。

Thursday, January 1, 2015

明けましておめでとうございます。



明けましておめでとうございます。
2015年が皆様にとって素敵な1年でありますように!
(夫との合作です^^)




(結局おせち色々作りました。御節と言っても運動会のお弁当っぽくもある 笑)




Tuesday, December 16, 2014

2014年香水ランキングを見てみました。

香水の情報サイトFregranticaからメールマガジンが届きました。
2014年に発表された(製造された)香水のランキングで、読者の好みに基づいて評価したものだそうです。他でのランキングも各国のランキングもあるでしょうから、参考程度に見てみました。


2014年女性向け香水ベスト10

 1. トム・フォード ヴェルヴェット・オーキッド
 2. クリスチャン・ディオール ミス・ディオール ブルーミング・ブーケ
 3. カルティエ ラ・パンテール
 4. ティエリー・ミュグレー エイリアン・オー・エクストラオーディナリー
 5. エリー・サーブ オークチュール
 6. ナルシソ・ロドリゲス ナルシソ
 7. エスカーダ ボーン・イン・パラダイス
 8. ドルチェ&ガッバーナ ドルチェ
 9. ティエリー・ミュグレー  エンジェル・オー・スクレ
10. クリスチャン・ディオール ヒプノティック・プワゾン・オード・パルファム

近年ラグジュアリーな香水作りをしているトム・フォードが1位。
代表作ブラック・オーキッドに蜂蜜、ラム、リキュール等が加わったフロリエンタル。
濃厚で華やかなブラック・オーキッドがさらに華やかな香りになっているらしい......あれ以上の華やかさってどんな??使いにくそうと思いきや、使いやすくなっているという声もありました。

ディオールは2位と10位に入っています。
ヒプノティック・プワゾンのEDTは随分前に出ていますが、このEDPとの香り方の違いはどれ位違うんでしょうか?

ティエリー・ミュグレーも4位と9位に。エンジェルしか知らなくて済みません(汗)

エリー・サーブは初めて聞きました。どんなメーカーなのか少し調べたら、
1982年レバノンのベイルートで立ち上げられたオートクチュールブランドだと知りました。

個人的にはカルティエのラ・パンテールが気になりました。

トップ:ピーチ、プラム、ブラックカラント、ジンジャー、ペッパー、コリアンダー
ハート:ローズ、ジャスミン、ナルシス、チュベローズ、ガーデニア、イランイラン
ベース:ムスク、サンダルウッド、シダーウッド、バニラ、アンバー

パンテールは豹でカルティエジュエリーのシンボル。個人的にこれは絶対好きな部類です(笑)


2014年男性向け香水ベスト10

 1. ヴァレンティノ ウオモ
 2. クリスチャン・ディオール ディオール・オム
 3. ゲラン ロム・イデアル
 4. クリスチャン・ディオール オム・パルファム
 5. エルメス テールド・エルメス・オー・ トレ・フレッシュ
 6. ブルガリ ブルガリ・マン・イン・ブラック
 7. ティエリー・ミュグレー A*メン・ピュア・ウッド
 8. クリスチャン・ディオール ファーレンハイト・ル・パルファン
 9. ブルガリ アクア・アマーラ
10. シャネル ブルー・ドゥ・シャネル

ヴァレンティノ初の男性用香水ウオモ。
デコボコしたボトルに琥珀色の液体が入っている様はブランデーのようです。
ボトルは「現代ローマの歴史を感覚で追求」したものなんですって。
コーヒー、ジャンドゥーヤクリーム、レザー、シダー、ムスク等が調香されたスモーキーウッディ。
古典にモダンをピリリと加えた感じ。ディオール・オムと少し雰囲気が似たところがあるらしい。香りのモデルにはルイ・ガレルが起用されています。ルイはフィリップ・ガレル監督の息子さんで何かこう、良い意味でえろい雰囲気のある役者さんですよね(笑)

ブルガリ・マン・イン・ブラックはブルガリ創業130周年記念の香水で
「ブルガリ マン」シリーズの第3弾だそうです。

トップ:ヴィヴラント スパイシー タバコ、アンバーラムチューベローズ、アイリスアブソリュート、レザーアコード
ベース:安息香、トンカビーン、グアヤクウッド

香調はオリエンタル・アンバー・フローラルで調香はあのアルベルト・モリヤスが担当しています。
森安じゃないですよ~Morillas(スペイン)ですからね~ダンディなオジサマ。
モリヤスさんはオムニア、ミラク、パイ(π)、CK One等を手がけています。


全体的に元祖からの発展系が多いですね。まだ試したことないので情報だけ調べた香りが殆どですが、私の好きなロム・イデアルがランクインしていて嬉しいです。ティエリー・ミュグレーとディオールとブルガリは豊作だなぁ~