Thursday, November 5, 2015

短期休暇のお知らせです。

皆様、いつもお世話になっております。

短期休暇のお知らせです。
2015/11/21 ~ 11/23 までお休みをさせていただきます。 受信したメールの閲覧は可能ですが作業ができません。
お手数お掛け致します。宜しくお願い致します。


早朝が日に日に寒くなり、冬がやってきているんだなあと実感しています。一部では2015年11月11日の11時に大きな波がやってくる(スピリチュアル的な?)らしいです。ふわっ、キラッ☆とした、穏かな波だったら良いですねぇ(^^;)

Sunday, November 1, 2015

Le Narcisse Bleu (1925) の香り―ヴィトゲンシュタイン王子のギフト

 ドイツ空軍ヴィトゲンシュタイン王子(Heinrich Prinz zu Sayn-Wittgenstein-Sayn)が贈った香り、Parfum Mury(Mury Parfumeur)のLe Narcisse Bleu(青水仙)のヴィンテージを入手できたので試しました。今は亡きMuryの香りを試せたのは私にとっては奇跡みたいなものでした。ただし、具体的な調合の内容を見つけることができなかったので私の感想は参考程度にしてください。


(左から)ハインリヒ、アレクサンダー、マリアンヌさん、ルートヴィヒ ※参考:Schloss Sayn

ハインリヒ王子の兄弟構成は、

ルートヴィヒ “Udi” Ludwig Stanislaus Heinrich Aloysius Prinz zu Sayn-Wittgenstein-Sayn
(1915年5月4日-1962年1月9日事故死) 
※娘イヴォンヌ王女、息子アレクサンダー王子(1943-)の代父はペペ王子。

次男ハインリヒ “Pepe” Heinrich Alexander Ludwig Peter Prinz zu Sayn-Wittgenstein-Sayn
(1916年8月14日-1944年1月21日戦死) ペペ王子て書いてしまいましたが本人怒りそう(笑)

弟アレクサンダー “Alex” Alexander Franz Leo Prinz zu Sayn-Wittgenstein
(1925年2月1日-1945年?ベルリン攻防戦にかかわるロシアで消息不明)

ですので、贈った相手は「妹さん」ではなくて「お姉さま」、ルートヴィヒさんの奥さんであるマリアンヌさん(Marianne)のことだと考えられるのですがいかがでしょうか。本題に移ります。


Parfum Mury(Mury Parfumeur) - Le Narcisse Bleu(1925)

濃度は香水(Extract)です。トップノートは酸化しておりましたが、すぐにハートノートへと移行し、刺激的なガルバナム、バルサム等のレジン系香料やジャスミン、ジョンキル等の主張するフローラルノートが感じられるようになりました。深みを持たせるためにアンバーやシベット等の動物系香料も調合されているのではないかと想像しています。もしかすると少しだけアルデヒドが調合されているかも。ドライダウン後はスパイシーなバニラの香りとして肌に残ります。一言でいうなら、ダークでスパイシーなフローラルブーケです。系統としましてはVol de Nuit(夜間飛行)とバラ・ヴェルサイユを足したような印象(とはいえ、Muryのほうが古い)で、フローラルグリーンとフロリエンタルの中間に位置しているように感じました。ボトルに関しては、オンブルローズがこれを継承しているように思います。

レシピを知っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ情報をお知らせ頂ければ嬉しいです。

ちなみに、Muryはこちらの他にNarcisse Jade(1925)という香りも作っております。「Narcisse~」でよく耳にするのがキャロンの黒水仙ことNarcisse Noir(1911)ですが、この後にNarcisse Blanc(1914)がアメリカ市場の為に作られました。Narcisse Bleuというタイトルで発表されたものとしては、Frères Muraour版(1920)とエルメス版(2013)があります。

それで、ペペ王子が贈ったこの香りを義姉さんが気に入ってくれたかどうかは不明ですが、王子が「良い香りだ、手土産にしよう」と思ったのは確かなので、色々妄想させられました(笑)

この香りを売ってくださったフランスのお店に感謝の意を表します。

Friday, October 30, 2015

Phaedon Parisの香り

さかきです。

ちょこちょこと漏らしておりますが、先日Phaedon Paris(フェドン・パリ)のサンプルを取り寄せました。各香りのビジュアルイメージはこちらのページを参考にしてみてください。

 フェドンは調香師ピエール・ギヨームが作った3番目のブランド。ピエールはこの他に本家Parfumerie Generale(パルフュメリエ・ジェネラーレ)、そして香水ブロガーのOctavian CoifanとコラボしたHuitieme Art Parfums(第8のアートパルファム)も展開しています。腹が6つに割れている美青年ピエールは私と同級生(学年でいうと)なので、自分の状態を見て「私ももっと積極的に頑張らなければなあ(そう、体の引き締めをw)」と感じます。Parfumerie Generaleの香りは幾つか試したことがあるのですが、結構個性的な香りが多くて男性寄りなユニセックスといった印象です。好奇心をそそるタイトルが揃っています。

 Phaedonはエリス(ペロポネソス半島にある都市)出身の古代ギリシャ哲学者の名が由来であるとのことですが、フェドンというのはエリス学派(エレトリア学派)を創ったパイドン(Phaidon)のことでした。BC401~BC400年のスパルタとの戦争で捕虜になった美青年パイドンさんはアテナイの売春宿で強制的に男娼にさせられ、ソクラテスと出会い、彼の弟子にして頂き、解放してもらったとの事。何か、香水の感想よりそっちの方が気になってしまう(笑)

 個人的感想はTwitterから抜粋します。英語で書いた分を日本語で書きなおした所もあるのでおかしな文面かもしれません。簡単に書いておりますが参考になれば幸いです。

Dzhari(2011)
コンセプト通り、砂漠のイメージ。甘くて芳ばしい香りです。ナツメヤシ、トンカ豆等々、各材料が温かみのある雰囲気でブレンドされています。個人的に2番目に気になっていた香りです。

Tabac Rouge(2013)
ビターでリアルな蜂蜜とタバコ葉がウェットに絡み合っています。系統としては、Back to Black、Chergui、Volutesに入るのかもしれません。上に挙げたどの香りもタバコ葉と蜂蜜が鍵で、残り香が酸っぱいか甘いかのどちらか。個人的に一番試したかった香りです。

Rouge Avignon(2013)
暗黒ゴシックなイメージで作られたオリエンタルな香り。ウッディでクールな薔薇の匂いを感じますが主ではありません。甘酸っぱい木屑を湿らせた感じ、この辺がユニセックス仕様なのだと思います。

Antigua(2013)
ピエール自身が調香。香り立ちはフルーティなのにトロピカルでもない爽やかマリン系でもないのは底部にフィグリーフやモスの密かな渋みがあるからでしょうか。これが晩夏の海(地中海)を醸し出します。ハートノートからパチョリ、ベチバーを感じられるようになり若干ユニセックス度が強まるのですが、この時点では男性寄りの香りです。ドライダウン後はバニラ様ムスクが浮上してきて心地の良い残り香になっていきます。ムスクは縁の下の力持ち。主役はグァバやグレープフルーツ、調味料的なベチバーです。幻の様に存在するオークモスは時折感じられ、自ずと透き通った深緑色の海が浮かびます。寂しさに同調する香りですが自ら望んだ孤独といった印象。旅のお供に纏いたい匂い。寂しい雰囲気が良いです。

L'Eau de Phaedon(2014)
Danielle Maniquantによる調香。ナチュラルでアロマティックなネロリ、マンダリン、アロエベラを定着させるためのムスク等。穏やかで自然な香りに仕上げられ、肌に優しい素材を使用しているので、大人から子供まで使えます。

Oriban Grisens(2011)
新鮮でスパイシーなスモーキーノートが主。フランキンセンスを焼いた(これです)時の香りを感じます。はっきりとした煙臭の後、木の香りを感じました。スギやサンダルウッドです。サンダルウッドは南で、杉は大抵の場所で見かける事ができますが、この乾燥した香りは北半球からもたらされたような印象を持っています。

Pure Azure 純粋な紺碧(2013)
名前とは対照的に液体がニンジンみたいな色をしています。肌に乗せるとハッとするほどフルーティでフィグやオレンジフラワーなどの鮮やかなアロマがみるみる広がりました。なんかこう、山登りしていて急に視界が開けたかと思うと青い海が目前に広がった、みたいなイメージ。それもそのはず、調香を見ると「塩」とあります。塩はスイカにしか掛けたことないけれどフィグにも効くのでしょうか?作者の狙い通りです(笑)

Cendres de Thé お茶の灰(2011)
ピエール自身による調香。お茶というのは色々ありますが、laurier du Japon(※)というのはお茶のことじゃないみたいです。緑茶でしょうか?縁起の悪そうな名前とは裏腹に、アロマティックで聖なる力を感じさせる穏やかな香りでした。カルダモンとミルラが暖かさを、ヴァージニアシダーがクリアな印象を与えます。雨の後の森林、露でぬれた新緑。これはいい...日本のかたからも受け入れられやすい気がします。
※クスノキ(楠 Cinnamomum camphora)のことでした。

Sable Marocain モロッコの砂(2013)
オリエンタルフゼア。不思議なことに、調香されていないはずの革の匂いを感じます。こういう匂い、どこかで嗅いだことがあると思ったら、さかきが所持しているBois d'Armenieに通じるものがありました。アマゾンの原住民の方が聖なる木と珍重してきたコパイバの木。スモーキーなガイアックウッド。土の匂いを感じさせるベチバー。これらがモロッコの乾燥地帯を連想させるのかもしれません。男性向け。

Verveine Figuier ヴェルヴェーヌ・フィギュエ(2012)
バーベナいちじくというタイトル。弾けるシトラスと青々としたフィグリーフ、フィグツリーの絶妙な絡み合いはサマーフレグランスにぴったり。クリーミーなラルチザンのフィグに対してこちらはフレッシュで青々としたフィグ。勿論、香水が苦手な方にもお勧めできそうな予感がします。夏に纏いましょうか(笑)

Lentisque (2013)
ギリシャのキオス島に生息するマスティックという低木がモチーフのようです。これは健康に良さそうに辛い!辛い。スパイシーできりりと身が引き締まる匂いです。さわやかピリッ。睡魔に襲われた時にスカッとできそうです。

Poivre Colonial (2013)
ピエールによる調香。香り立ちはシトラスとペッパーがはじけて炭酸水を浴びるようなイメージが浮かびます。テニスを終えた男性たちがプシュッ!としてそうな爽やかシトラスなのですが間に合わせの爽快感ではなくて、ベチバーやカカオが控えているからか、この後白いワイシャツを着てネクタイを締めてブリーフケースもって仕事に戻りそうなムード。


サンプルはあと2~3つ残っているので、あとで追記したいと思います。

Wednesday, October 28, 2015

近況とお知らせです。

皆様こんにちは、さかきです。
木枯らしも吹き、冬が近づいて参りましたがいかがお過ごしでしょうか。

私事の近況ですが、ここ3か月は慌ただしくしておりまして、11月も同様になりそうで年末にならないと予定が空けられなくなった為、お知らせを書きました。理由と一つとしましては、体調の件による病院通いで思いのほか医療費がかかってしまっている事です。幾つかお誘いを頂いておりましたが見送る方向です。せっかくお声をかけて頂いたのに申し訳ございません。

また、一昨日からPCが壊れてしまい、Win10を再インストールなどしており、Illustrator、Photoshop等の作業ができない状態です。11月初旬には復活できるかなあと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。

Thursday, October 8, 2015

SNSとのおつきあい。

さかきです。

先日、テレグラフの記事にも書かれていたように、SNSはビジネスに有効活用できるツールじゃないなあと感じております。(やはりなあと思いつつ)

Telegraph
Facebook 'a waste of time', say entrepreneurs

 2009年10月友人に誘われて始めたツイッターも、お仕事面で活用しようとしたこともありましたが、結局のところ、人々は好きなことにしか興味が湧かないですし、私個人のやり方もSNSに合っていないのかあまり効果はありませんでした。

 SNSを眺めている時、オンライン上での晒し行為にはドキッとさせられます。例えば、分かっている事だけど漏らさずにはいられないことを何気なく呟いたらそれを晒された挙句、本気でお説教されて驚いた事がありました。いい加減オバちゃんですし分かっていてあえて言っている事なのにそうやられてしまうと、第三者からは「分かっていない人」「甘い考えの人」「浅はかな人」などと認識されるという...つくづくSNSは恐ろしいところだなぁ、というのが近年の感想です。

 とはいえ、素晴らしい友人に出会えたのはSNSのお蔭でもありますので、つかず離れずの関係で継続していった方が良いのかもしれませんが、いかんせんSNSは中毒に陥りやすいので基本的には離れる方向で時々チェックするくらいが良いね、と思ったのでした。SNSにしがらみを感じ始めたら離れて一人の時間を作ったほうが良いですね。仕事の絵はウェブサイトに、途中経過など載せる場合はFacebook Page(完成品はウェブサイトへ)に。SNSに掲載する場合は作品の一部だけ載せる等々。いい加減、SNSに縛られる(放っておいてもレスポンスが来ると見に行ってしまう等)生活は止めないと。我々は生身の人間なのだし。

やはり、ホームベースは自分のウェブサイトですし自分のブログなのです。

Wednesday, July 22, 2015

COMITIA113で友人をサポートさせて頂きます。



皆様こんにちは、ちょっと告知させて頂きたいと思います。
2015年8月30日のCOMITIA113で小説を出品する友人しゅにっつぇるさんをサポートさせて頂きます。

ウィーンにお住いの方なのですが、第一次世界大戦前夜のウィーンで実際に起こったミステリアスで切ない事件を題材に、短編小説集を執筆されました。私は友人から依頼を受け、カバーイラスト・カバー装丁・帯・サークルカットを担当させて頂きました。印刷はまだ上がっていませんが、熱のこもったやりとりがあったので、とても素敵な本に仕上がること間違いなしです。(もちろん素晴らしいのは小説の内容ですヨ!)

R-15指定にしてありますが、退廃的な世紀末ウィーンがお好きなら、BLに関心があるなら、ぜひ友人のブース「け12a.」へお越しください。サークル名「Opernball 13(オーパンバル・ドライツェーン)」は物語の鍵である人物レードルのコードネームが由来です。

微力ながらお力になれて光栄です。
よろしくお願い致します。

しゅにっつぇるさんの告知はこちらです
物語へのいざない、あらすじはこちらです。(しゅにっつぇるさんより)
If you would like to read info in English...English version

風邪にご注意。

皆さま、こんにちは。お元気ですか?
しかしそのセリフ、そっくりそのまま私に返ってくるんでしょうかね(^^;)

実は6月28日からずっと風邪をひいていて、お友達のグループ展などへ足を運ぶのを控えさせて頂いております。病院のお薬を飲んでいるのですが何しろ咳が酷いので、睡眠中に起きてしまってここのところちゃんと寝ていなかったり...
こんなに長期的な風邪は記憶にないくらいです(汗)

6月上旬、社内で声がかすれるような酷い咳風邪をこじらせてきた人が2名いて、程度の大小はあるものの社員の半分はうつされています。(当の本人等はもう元気)
うつった人の中に、格好を気にしてなのか妙なポリシーがあるのかマスクをしない不届き者(社長も親ならマスクさせて欲しい)がいるためか、2分の1の社員が感染しました。

ひきかけの頃は、声も出ないわ、喉は痛いわ、嗅覚がなくなるわ、熱がすぐぶり返すわで、薬を飲んでやっと鼻が出てきてそれが止んだかと思えば、咳が酷いったらありゃしない。猛暑なのでマスクをするのがきつくなってきましたが、上述みたいな人もいますし、うつしたくないのでしっかりマスク着用です。

夏風邪の威力、思い知っておりますので皆様も風邪にご注意ください。

Tuesday, July 21, 2015

J.F. Schwarzlose Berlinの香り

みなさま、こんにちは。
先日から試していた「J.F. Schwarzlose Berlin(J.F. シュヴァルツローゼ・ベルリン)」サンプルの感想を書きました。個人の好みもあるので鵜呑みにしないで頂きたいのですが、参考にして頂ければ幸いです。

J.F. Schwarzlose Berlinというのは、1976年までドイツのベルリンに存在した「JF Schwarzlose Söhne」から名を頂いた新進気鋭のパフューマリーで、先代との血のつながりはありません。

JF Schwarzlose Söhneはもともと1823年にJoachim Friedrich Schwarzlose氏が薬局をベルリンのマルクグラーフェン通り(Markgrafenstraße)に開業したのが最初で、1858年にプレンツラウアーベルクの宮廷御用達パフューマリー「Treu & Nuglisch(1820年設立)」の業務を引き継ぎました。この買収により、シュヴァルツローゼ氏の息子9人と娘2人のうち、フランツ、クルト、マックス、ヘトヴィヒという4人の子供達は「J.F. Schwarzlose Söhne - Treu & Nuglisch」と社名を改めます。

1900年になると、「陛下御用達 皇帝と王(Hoflieferanten Sr. Maj. des Kaisers und Königs)」という、プロイセン王国ホーエンツォレルン家のパフューマリーとの栄誉を得て、ますます評判が上がり、市場もヨーロッパから、アジア、オーストラリアまで拡大しました。 香水の愛用者の一人には皇帝溥儀も居たそうです。(アジアがモチーフのフローラルノートが製造されていたが、これを愛用されたかは不明)香水はオーストリア=ハンガリー帝国宮廷御用達にもなっておりました。1913年にはKaDeWe(Kaufhaus Des Westens)でも彼らの香水を販売しています。
1922年には「J. F. Schwarzlose Söhne」と社名を改めました。彼らの工場はドライセ通り(Dreysestraße 5)にあったそうです。この辺りで、J.F. Schwarzlose Berlinが名前を頂いた3つの香りが発表されています。

彼らは第一次世界大戦後のスーパーインフレを生き延び、1930年9月小売スペースをライプツィヒファー通りに開きます。同年の11月に先代(Joachim Friedrich Schwarzlose)唯一の孫エルンストさん(Ernst Köthner)が亡くなった為、彼の息子ヴェルナーさんが店を引き継ぎました。1937年からは香水の他、高級バスアメニティ製品を製造しました。

1944年戦争で工場や商店が破壊された後、1947年にアンニさん(Anni Köthner)は再度ベルリンとハンブルクでお店を再開しましたが、ベルリンの壁の建造とベルリンの東西分裂の影響で徐々に経営は困難となっていきます。1965年にアンニさん(Anni Muller-Godet、旧姓Köthner)がCEOに就任して、1976年までJ.F. Schwarzlose Söhne(Markgrafenstraße 29にて)を経営しました。

そして2012年にパフューマリー復活か!!と思いましたが、名前と香水名だけでした(汗)ですから、彼らに「宮廷御用達であった」という説明は不要な気がします。純粋にニッチフレグランスパフューマリーとしてチェックしていきたいところです。
 名前だけ継承したJ.F. Schwarzlose Berlinですが、その品質は素晴らしく、お勧めしたい品揃えとなっております。最初に問い合わせた際には 「日本にはサンプルしか送れない」  とお店の方は言っておりましたが、ちょっと経ってから 「ボトル、気になります?送料計算しましょうか?」というメールが入っていました。迷っちゃうじゃない(笑)


1A-33 (1920s・2012)
香り立ちはアロマティック。ペッパーとジャスミンが弾けておさまると、アクアノート様なざらついたマグノリアが現れるのだが、イリスが派手さ華やかさを諭して優雅です。マンダリンも感じるがフルーティにならないのは核に菩提樹の花が存在しているから。ミドルにかけて、パウダリックノートの奥から穏やかでクラシカルなフルーツの甘さが出てきます。ここまで2時間以内。
ちなみに、マレーネ・ディートリッヒの署名の香りだった可能性があるとの事。署名の香りというのは人によって一つではない場合があるので(好きな香りを5つまで絞れても大抵は署名の香りは1つだと思いますが)、多分、愛用の香りの1つって事なのでしょう。同名で発売された香りの中では最も前作をリスペクトしているように思います。
同じ菩提樹の花を主にした香りで試したものを挙げてみます。

・フレンチ・ライム・ブロッサム(ジョーマローン)
・ショーネ・リンデン(クリグラー)
・ティユル(ドルセー)
・ウンター・デン・リンデン(April Aromatics)
・リンデン(ディメーター)
・リンデベルリン(フラウ・トニス・パルファム)

フレンチ・ライム・ブロッサムの菩提樹には透明感、1A-33には古き良きパウダリーな優しさ、ティユルには真夏に嬉しい瑞々しさ、ウンター・デン・リンデンにはしなやかさ、リンデンには「そうそう、この匂い!」という感覚、ショーネ・リンデンには密度の濃さ、リンデベルリンには爽やかな甘みがありました。

トランス (1920s・2013)
香り立ちが結構スパイシーでさらにスモーキーでびっくりしました。
このバラやウード(近年ウードがよく取り上げられている)が織りなすスモーキーなアロマティックなフロリエンタル香は結構匂い立ちます。時々おばあちゃんのぽたぽた焼きっぽいのですが、明らかに東洋ではなくて西洋の香りです。一瞬「冬かなぁ」と感じましたが、スパイスって暑い場所で採れるからか大丈夫かなぁとも感じます。これはオフィスには向かないかもしれませんが、今の季節だったら夏祭りなんかに着けていけそうです。ラブダナム・ローズ(トルコローズ等)・スパイスパウダー・ウード・アブサン(アルテミシア)。男女兼用。

午後8時のランデブー(1920s・2013)
スマートで芳しいマンゴーの匂いとピリリと効いたジンジャーとセージで目の前が開ける感じ。しばらく経つと奥のほうにいたベチバーが出てきて引き締めるのですが、お花とフルーツの脳に響く浮遊感は保っています。セージが軸にあって花とフルーツの優雅さで取り囲んでいるのは面白いし使いやすいです。(オフィスで使うならごく少量がお勧め)
しかしこれは復刻ではなくてリメイクかアレンジだと思われます。今にマッチする香りですから。1920年代オリジナル版はどんな調香だったのでしょうか。
それはさておき、個人的には好きな系統です。

Zeitgeist(2012)
こちらは新しく作成された香りです。
調香に海草とあるから海系かと思っていたらやっぱりマリンノートでした。海草のような生ぬるい匂いじゃなくて、マリン系に分類される定番の海です。リゾートな香り立ちに甘みのあるペルーバルサムがチャラ男を穏やかにして龍涎香が定着させ落ち着かせています。青緑色の海の波間を吹き抜ける爽やかフローラルはギンバイカのスーッとした香り。
上品な香りだと思うのですが、私マリン系とオゾン系で頭が痛くなる人でして......

ラッシュ(2012)
こちらも新作。狂乱の1920年代と現代のベルリンのナイトクラブををミックスさせたイメージ。納得です。ベルリンはバニリン発祥の地ですからバニラを調合したのかも?と感じましたがどうでしょうか。アンバーとの相性も良いですし。誤解されがちですが、アンバーは琥珀ではなく竜涎香でございます。華やかな香りですが、ウードやサンダルウッドがその甘みとミックスされているためか浮足立っていません。冬になったら纏いたくなるかも。


ボトルを購入するか否かは未だに悩みますが、どうも「昔の香りを現代風にアレンジした」というのが納得いきません。

同じタイトルをつけた状態でアレンジするなっ!!

素敵な新作「ラッシュ」「フェティッシュ」も出たことですし、新作は新作、オリジナルはオリジナル(あるいは再現)と分けて、3つの香水に関してはオリジナルを再現して欲しかったです。マンゴーが調合されていた時点で「え、これってもしかして再現じゃないの?」と感じ、ヴィンテージと比較された方の感想等読んでみて、グロスミスやR・ピゲの時みたいな感動が半減してしまいました。
再現を試みるならば「ホーエンツォレルンの菫とスズラン」とか「ローザセンティフォリア」が王党派から喜ばれそうです。個人的には「Peau D'Espagne」をお願いしたい。(スペインの革がテーマの香水はSMN以外でも作られました)そうなったら買います(笑)

Tuesday, July 7, 2015

「元気が出る本」にて選書させて頂きました。

こんにちは、さかきです。

先日、「元気が出る本」というテーマで本を集める活動をされておられるヤタヨシヤスさまより、選書のご依頼がございましたので微力ながら選ばせて頂きました。
ヤタさんのブログで本を紹介して頂きましたので、他のみなさまの本と一緒に是非ご覧下さい。素敵な本に出会えるかもしれません。

ヤタさん、ありがとうございます!
 
 

Monday, June 22, 2015

春夏おすすめの香り

イラストレーターなのに香りの記事が増えてスミマセン(^^;)

Fragranticaさんにて秋冬から春夏へ目安になる香りをメモする等
自分の好きな香りの欄をいじくりました。
秋冬...て今頃かい!なんですが、秋冬春&夏と区切って考えていたのでこうなりました。
夏に着けても大丈夫そうな香りを自分なりに記録しておこうと思ったのです。
香害になってしまうので強めの香りは出来るだけ避けました。
間違っても「こんなに素敵な香りだから共有したい(バシャバシャ)!」
と突っ走って振りまいてはなりません(汗)


Acqua di Colonia (Santa Maria Novella) シトラスアロマティック 1533年
「王妃の水」で知られる、歴史あるフィレンツェのオーデコロン。


Hammam Bouquet (Penhaligon's) オリエンタルウッディ 1872年
ルキーノ・ヴィスコンティ伯爵が愛した、官能的で清潔感のあるトワレ。


Apres l'Ondee (Guerlain) オリエンタルフローラル 1906年
雨上がりの日差しがキラキラと降り注ぐ情景を表現した香り。
(公式サイトより)ジッキーの系統。


Colonia (Acqua di Parma) シトラス 1916年
上品な甘さの奥に渋みが潜む出すシトラス。O・ヘップバーン等の著名人に愛された。


Vent Vert (Pierre Balmain) フローラルグリーン 1947年
第二世界大戦終結後に作られた、自由で清々しいグリーンノート。


Ninfeo Mio (Annick Goutal) ウッディアロマティック 2010年
イチジクの葉の青さが涼しげで儚げで、ナチュラルに心へ働きかける香り。


Jersey (Chanel) フローラルウッディムスク 2011年
ラベンダーとバニラの、両性具有を感じさせるアロマティックな香り。


Tuesday, June 9, 2015

アカウント復活いたしました。

皆様、こんにちは。さかきです。

先日、Twitter主なアカウントを復活させました。毎日「アカウント亡くなるから早くログインし直した方がいいんじゃない?」と家族に言われたり、お友達に応援してもらったりしたことは本当に有難いことでした。

これからも引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

Wednesday, May 13, 2015

SNS断捨離に引き続き。

 皆様、おひさしぶりです。ご無沙汰しております。先週ようやくイラ通のさかきページを更新しました。AとB2種類の作風をタブで分けましたので分かりやすくなっているかと思います。

 先日SNS断捨離をしたという記事を書きましたが、先月末に一旦twitterの主アカウントを消しました。放置しておく事も可能でしたが、モバイルで通知が来た場合にダラダラ見てしまうかもしれないので少し距離を置いた方がいいかなと思いまして。とりあえず1ヶ月止めて様子見です。FacebookもFacebook pageの更新だけにし、SNS無しの生活ってどんな感じだったかを思い出したいなと。この2ヶ月は悪い意味で色々思いがけない事があったので(進行形)、まず身の回りを少しでもすっきりさせたいと考えています。

 とはいえ、botをご愛用頂いておりますので完全に離れることはできません。時々、タイムラインを見ないように動作チェックはしています。基本的に自分とbotは別物と考えているので人様とbotとの会話も殆ど見ていません。(ただし、海外のフォロワーさんからI don't know Japanese language. Please speak English.みたいな返事が来たら日本語しか対応していない旨を説明する等しています。

 心が混乱した状態だったのでしばらくはこちらに報告できずにいました。突然やめてしまったようで申し訳なかったのですが、3週間たった現在、メールで連絡を下さるフォロワーさん(いずれの方々も実際にお会いした方です)もいらっしゃって、この上なくありがたいことだなあと感じました。本当に連絡をしたい場合にはメールや電話がありますものね。

 結局、何かに集中しようとするとSNSというツールは煩いものです。最初は楽しかったtwitterがただの見栄の張り合い場に見えてしまった場面もありました。勿論、フォロワーさんたちは素晴らしい方々ばかり。個人的に進めているお話制作も意志が強ければ環境に流されることもなくとっくに始めていたかもしれません。ところが、もともと影響を受けやすい性格なので平行することは向いていませんでした。

 あと数日で有効期限切れになりますので、夫から「そろそろ一旦復活した方がいいよ(汗)」とせかされています。この間に執筆を再開できなかったらアカウントはフェードアウトか(大汗)辛うじて、アイデアはいくつか出たので書いてみます。気弱なのでリハビリに小さい小話をぐぐたすの方へ投稿したいです。

 その際、自分に言い聞かせることと言えば「時代考証等は書いてみてから」ね(笑)

Sunday, April 19, 2015

ニコライさんの香り The scent of Parfums de Nicolaï

 ・・・ってまさかツァーリの香りか??と誤解したのが出会いでした(汗)それは、パトリシア・ド・ニコライさんがご主人ジャン=ルイ・ミショー(Jean-Louis Michau)さんとともに創設したフランスのパヒューマリー、Parfums de Nicolaïのことです。「ド」が示すように貴族のご出身であり、ゲラン社の創設者ピエール・パスカル・ゲランの血をひいておられ、子供時代はゲラン家の香りの下で育ったというパトリシアさん。将来はゲルリナーデを継承したいと願っておいででしたが、ゲラン家の調香師は代々男性が継いでいたのでそれは叶わず、ご自身のブランドを作られたのだそうです。

 ゲランが一族の手から離れた後、秘伝のゲルリナーデは調香に使われていないそうで、聞くところによると一族最後の調香師ジャン=ポールさんが保管庫にしまったままだという話も。新生ゲランを率いるヴァッサー様は、先代をリスペクトしつつ現代的な解釈でゲランの香りを作っておられる(ラ・プティット・ローブ・ノワールのパルファムはオフィス向きという意味でも良かった)ので応援したいのですが、疲れた心にすーっと馴染んで自分を取り戻せるような香りが欲しかったのです。
(話が長くなるから香りの説明はなるべくほんわかシンプルに言います 笑)

いつもお世話になっている米国のサイトにてサンプルを幾つか取り寄せる際にニコライさんの香りも入手しました。先ずはフィグティとローズウードを試しました。フィグティは「甘酸っぱいイチジク入りグリーンティ」といった感じで、初夏にパシャッと浴びたい香りでした。

 ロースウードはバイキリアンのローズウードよりもドライで「落ち着き払った沈香ローズ」といった印象で、湿気の多い日本では男性にもおすすめです。(どちらも良い香りですが、正直なところローズウードはキリアンの方が好みでした)


 ニコライ社の香り良いな!と思い始めたのでウェブサイトで香りの構成を見て、これ絶対好きだわ♪と猛進して(笑)キスミーテンダーをボトル買いしました。大抵はムエットやサンプルで、最終的には肌で試して、ミドル以降が良かったらお財布と相談して買うのでこれは冒険でしたが、幸運なことにとても良い「芳しいお花で飾られた杏仁豆腐」の香りでした。(八角が調合されているのです)杏仁豆腐と表現しましたがグルマンになりすぎないのはヘリオトロープやイランイランが存在しているからでしょうか。

 キスミーテンダー購入の際にはサクレブリュのオーデパルファム(EdP)とヴァニーユトンカのサンプルも一緒に送って下さいました。

 それでもう、サクレブリュ(サクレブルー)に一目惚れならぬ一嗅ぎ惚れです。色々アツく語りたいのですが一言でいうと「お香漂う穏やかチュベローズ」。聖なる青(Sacré bleu)という美しい名前もさることながら、しゅんとした心に寄り添ってやがて元気になって春を迎えられそうな印象です。後日、オードトワレ版(EdT)をボトル買いしたことは言うまでもありません...汗。サクレブリュEdP版Intence版EdT版を試してみて、私にはEdP版かEdT版がしっくりきました。しかし、後日どちらとも廃盤になると知りました(T_T)
現在はIntence版のみのお取り扱いです。もちろんIntence版も素晴らしくて持続性が良いので今のボトルを使い切ったら考えたいと思います。

 ヴァニーユトンカは最初あんまりぐっとこなかったのですが、ハートノート(ミドル)からベースノート(ラスト)にかけてトンカビーンの香りがやんわりと、しかしはっきりと漂い始め、お酒の苦手な私にとってこの「ナチュラルで酔わないスパイシーヴァニラ」は意外性があって明るい気持ちになれました。

 知り合いの方から教えて頂いたオダリスクはニコライさんのラインナップでは古株で、オークモスの効いた「しっかり者のシプレーフローラル」。(フレグランス系のウェブサイトでは大きくフローラルに区分されていました)仕事の前に纏えば自分の人間性を保ったままシャキッとできそうです。


 その一方で、ナンバーワンインテンス、ニューヨークインテンス、ウィークエンドをサンプルで試しました。ナンバーワンインテンスはニコライさんの最初の香り「ナンバーワン」のIntence版で、1989年に発表された「ナンバーワン」には仏フレグランス協会のベスト・パフューム・クリエーター国際賞金賞(Mouillette d’Or du Prix International du Meilleur Parfumeur)が贈られたそうです。ナンバーワンインテンスは「次世代の夜間飛行」。温かみのあるガルバナムと酸っぱく辛めのブラックカラントからサクレブリュよりも控えめなチュベローズとオレンジの花へ移行しますが、ベースの白檀、アンバー、ムスクが最初から顔を出しているのでフローラルっぽくないフローラルです。

 ウィークエンドは男性的な爽快感のあるフローラルグリーンで「朝露滴るハーブをもぎり取った皮手袋」の匂いに感じました。私よりも夫が良い香りだと言っていたので、割と男性が好きな香りの系統かもしれません。(女性向けでしたが)

ニューヨークインテンスは着けてみなければわからない虜になる香りです。(虜になった人がここにいます 大汗)ニューヨークは割と男性向けですがIntence版はクリーミーな匂いの期間が長く、元々の体臭がこんな感じだったのでは?的な香りです。ここにもオークモスが絡んでおりますが、ベチバーとクローブとアンバーなど、体臭に良く馴染む香りばかり。表現に困りますが「3~40代の背中から漂うアンバー」ですかね...(笑)

 有難いことに全体的に良心的な価格設定ですので、ニコライさんのオンラインショップからの購入をお勧めします。

Sunday, April 5, 2015

お休みのお知らせ。

みなさま、こんにちは。さかきです。

早速、訂正ですが……
4/7(火)じゃなくて4/8(水)17:00以降~4/12(日)まで少しお休みをいただきます。 7日はクリニックの日でした^^;
期間中に受信したメールを返信させて頂く事は可能ですが(又、twitterも繋がります)具体的な作業はできません(汗)帰宅後の対応となります。ご了承ください。

宜しくお願い致します。


追伸ですが・・・
今年は桜が早かったですね。



Saturday, March 21, 2015

SNS断捨離をしました。

皆様こんにちは、さかきです。

日ごろから悶々としていたので思い切って以下のSNSをやめました。
tumblr、Flickr、goodreads、@cosme、deviantART、ipernity

tumblrでは大戦中の束の間の写真を中心にご紹介していたのですが、それはあくまでも物語への参考資料またはそれを探求するためであり、紹介がメインではないのでやめました。
Flickrは数年前からの改悪(私にとって)で使い辛くなり足が遠のいていたのでやめました。
goodreadsは海外の知人に勧められるままに入っていたのですが、本の感想を書く時間が取れなかったのでやめました。書籍のタイトルをメモする程度でよいので、代わりにメディアマーカーに入りました。
@cosmeは以前から登録していたgoogle+で香りの感想を書き始め、内容がかぶるので止めました。
deviantARTFacebook Pageとかぶるし、作品の盗用等が発生していた為、退会しました。
ipernityはテストで入ってみたのですが、時間に追われている時は殆どログインできないかもと思ってすぐにやめました。

簡単に言うとこんな具合です。リストアップしてみるとこの数年の間にSNSは随分増えたものだなあと感じました。それによってか、ブログの更新率も下がってしまって申し訳なかったです(汗)
当分はtwitter、Facebook page、google+、メディアマーカー、Instagram、note、それから作業中のBGMにjangoだけにしようかと。(既に“だけ”じゃないのがオソロシイ...)

今年からはこまめにブログ記事も書ければ良いなあと思います。

そろそろジッキーに良い季節!

Saturday, March 14, 2015

ナエマ(1979)を味わう。

いつかご褒美に、と思っていたナエマ(Nahéma)のパルファムを昨年ようやく購入いたしました。お世話になっているおゲランブティック様にて。

制作途中の絵と。絵具が散らかっていますが(汗)


 纏うたびに感じるナエマの素晴らしさ。 バラと果物とバニラと乾いた木々の香りが溶け合うと、こんなにも優雅になるとは......ジャン=ポール・ゲランさま、ありがとうございます。

 ナエマのオー・デ・パルファン(EdP)と香水(P)の香り立ちはミツコほどの差を感じませんでしたが、ハートに近づくにつれて私の肌の上ではEdPはわずかにスパイシーで青っぽく、Pは蜜のような甘さに変化しました。(専門家の人なら最初から違うと感じるのかも)EdPでも十分だと思いますが、一度Pを味わってしまいますとそこにはナエマ沼が広がります。アルデヒドとともに(笑)

 トップは決して甘くないです。一瞬フローラルグリーンか?と感じるほど。ゲラン様得意のベルガモットからのプロローグ。このインパクトも早朝に纏うと気が引き締まります。自転車で10分漕ぐか20分歩いて最寄り駅へ行き、電車で約1時間かけて会社の最寄り駅へ着き、そこから20分歩いて会社へ到着し、朝の拭き掃除をしてお茶くみして席に着く頃にはじわりじわりとローズやピーチの芳しい香りがへその辺りから漂うようになります。夕方にはンダルウッド、ベンゾイン、トンカビーンなどのベースがすっかり肌に馴染んでフローラルオリエンタルは完結します。本当、個人的にはナエマの持続性は長いです。パッケージの通りにイメージは赤、香水の色の金色です。

 甘っ“たるく”なくて優雅でかわいらしい。「甘ったるくない」という箇所、確かに「蜜のように甘い」のですが、実際の蜂蜜ってどこか乾いた感じがしませんか? 甘さの底にウッディノートがあるから「甘っ“たるく”ない」。 そんな印象です。(蜂蜜は入ってないですが)

 かぐわしく、可愛らしく、つくしてくれそうだけど、独り立ちできている。バラの青臭さを期待してしまうとこれじゃない、と感じるのだろうけど、精神にも優しく幸福に効いてくるような「蜜」が何とも心地よいです。ベースのベンゾインが文字通りに安息へと導いてくれます。

香調:フローラル・フルーティ・オリエンタル
トップ:ヒヤシンス、ベルガモット、マンダリン
ハート:ローズ、ピーチ、イランイラン、シクラメン、リリー
ベース:サンダルウッド、バニラ、トンカビーン、ベチバー、ベンゾイン

Tuesday, February 3, 2015

「冷えとり健康ジャーナル56号」イラストカット

(部分です)

(部分ですーっ)

イラストレーターズ通信のページにお仕事情報をアップロードしました。
冷えとり健康ジャーナル56号「アレ、アレ…、が気になったら読む本。」の中の「習慣を変えて認知症を防止する!」の4シーンで、生活の中に取り入れられる色々な病気予防を特集しています。手に取りやすくて読みやすいです。おすすめです♪

「イラストレーターズ通信」 : さかきくみこ
こちらに全体図を載せましたのでご覧下さい。ウェブサイトには後日改めて載せる予定です。

Thursday, January 1, 2015

明けましておめでとうございます。



明けましておめでとうございます。
2015年が皆様にとって素敵な1年でありますように!
(夫との合作です^^)




(結局おせち色々作りました。御節と言っても運動会のお弁当っぽくもある 笑)