今日10月22日はリスト・フェレンツ(フランツ・リスト)のお誕生日ですが、
中学生の頃はリストマニアでリストの肖像写真やら肖像画を見て萌えていました(笑)
作曲家萌えでもあり、音楽の友でプラハの春を知ったり
五島雄一郎先生の著書やら千蔵八郎先生の著書を拝読致しました。
4歳から中学校までピアノを習っていて、大学の頃までは何とかできましたが
以降、やらなかったので今では手が駄目ですねぇ。子犬のワルツはもう弾けない。
そこで本題。
昨日、ショパン生誕200周年記念に作られた2002年のポーランド映画
「ショパン 愛と哀しみの旋律(Chopin. Pragnienie miłości ショパン愛の願望)」を観ました。
ポーランドのベテラン、イェジ・アントチャク監督(御年82歳)がメガホンをとり、
日本からは横山幸雄様が演奏に参加していらっしゃいます。
ピョートル・アダムチクがショパン(1810年生まれ)、
ダヌタ・ステンカがジョルジュ・サンド(1804年生まれ)役。
ショパンの特徴というとあの鷲鼻。だからピョートルさんが
演じることになったのかしら。
やはり、物語で中心になってくるのはサンドとその家族との絡み。
ショパンじゃなくても大抵ああなるよねぇ…とリアリティTVを観ている
感覚になりました。
6歳差カップルは年上が大目に見なきゃ、なかなか難しいんじゃないだろうか。
相手に連れ子がいたら尚更、そこんところ意識して付き合えないとなぁ
と別れてしまった7歳差の身内(姉さん女房)を投影してしまったり。
サンドも「お母さん」みたいになってきちゃって、
男からすればあまり快適なものではないのでは?
子供が色々ちょっかい出してくる気持ちも分からなくもないよ。
サンドの娘ソランジュは自由奔放なお母さんにあんまり愛されず、
後にイラストレーターとなる息子のモーリスがお母さんに溺愛されるのを見て
育ったのでグレていました。
それで「性格が悪かった」っていうのってどうよ、お母さん?
サンドが自由奔放すぎたので、子供はついて行けないわよ。
(身近にいるんですよね...いかに愛情が大事か分かります)
ソランジュは父親的な何かをショパンに求めていたのかもね。
ショパンを看取ったのはソランジュと旦那のクレサンジェだし。
(ショパンのデスマスク取った彫刻家)
ソランジュとクレサンジェの結婚を応援したショパンとそれに反対したサンドは決別。
結局、ソランジュが別れのきっかけを作る形になった。
サンドが何とか工面して病気がちのショパンを支えようとする姿勢は
ある意味覚悟しているところが見えて共感出来ました。
サンドは年下くんが好きで、確かに「色情狂の女」で自由奔放だったけど、
言うまでの悪女ではなかったと思うんですよねぇ。
悪い噂の中には故意に広められたものもあったようです。
映画はあくまでも映画であり、実際の証言も時に大袈裟だったりするので、
決めつけてかかるのは止めたいものの、
それぞれ譲れないところがぶつかり合って絡み合って、
無理やり引っ張ってブチ切れた、って感じだったんだろうなぁ。
芸術家同志で譲れないプライドがぶつかる
智恵子抄を思い出しちゃった。
話は変わりますが、
ピョートルさんは2012年公開のポーランド・イタリア合作映画(言語は英語)
「ウィーンの戦い(
Bitwie pod Wiedniem)」でレオポルド1世を演じているようです。
ポーランドのお友達の一人は「レオポルト1世は良かったが、
私の高校がポーランド王ヤン3世ソビェスキのパトロンで彼の物語を
非常によく知っていたのでがっかりした。期待が大きすぎた」らしい。
(余談だけど、ポーランドもオーストリアと同じでマトゥーラなんですね)
友達はそう言いますけど、ぜひ、ポーランドからウィーンへ駆けつける、
ポーランド王ヤン3世ソビェスキと彼の翼のフサリア軍団を
大画面で見たいと思っています。
日本で劇場公開してくださいー!