Monday, August 26, 2013

チェコの最狂バンドPrvní hoře

チェコといえば......

チャペック兄弟、シュヴァンクマイエル、イジー・トルンカ、ドボルジャーク、スメタナ、ひなぎく、ビール、ロボット、マリエンバード、カルロヴィ・ヴァリ、チェスキー・クルムロフ、だと思っていましたが、どうもそれだけではないようです。

クラシックや民族音楽以外でチェコの音楽を聴いたのはDunajが初めてでしたが、上手いんだけどものすごーくディープでどこか変


近年のマイブームはPrvní hoře。プルヴニ・ホレと読むのだろうか? 同郷(※)である小説家フランツ・カフカの短編小説「最初の悩み(苦悩 )」から引用したそうです。(海外のページ
「První」の発音はカタカナでは表現し辛いみたいですね。
※当時はオーストリア=ハンガリー帝国領。

現在のバンドメンバー

Milan Urza – guitar, vocals
Robert Rajs(Bertráma) – keyboards, sampler, vocals
Medák – drums
Michal Šťulík - accordion, pantomime


何が凄いって、前衛的で全く先が読めない。

目をつぶっていればエネルギッシュなパンクミュージックなのに
リズムに合わせてスキップしたり、両手両足を広げたり、ロボットダンスをしていたり、
聖体礼儀のようなものを始めて、聖パン(プロスフォラ)を観客に与えてみたり。
どう考えても、フィーリングで動いているように見えます。






意味不明に音楽に合わせたPVは笑い過ぎて涙もの。
どれも変なのか?と思いきや、美しく叙情的なバラードもある。(ここでは紹介しないけど)


何といっても、ピエロの存在感が強い。
彼のパートは、アコーディオンとパントマイム(笑)
インタビューによると童話的な象徴だそうです。(何だそれは)
素顔は割と整っているのですが、彼のFBページを見たら
電車の画像ばかりでてきた......。


(ドレスデンでのライブのようす)

私たちのバンドに通じるムードを感じた
と、バンドの友達にこちらを送ったところ、すぐに共感してくれました。
オランダの漫画家の友達マークも興味津々です。
(あ、今度こそスケーフェニンゲンの正しい発音を教わろう)

先日、デザイン事務所のSさんとイラストレーター友達のK君にも
彼らのライブ映像を見てもらったところ大爆笑。
K君がぴったりの言葉を言ってくれました。
皆、思い思いに演奏している」んですよ(笑)
だから、多少方向性が違っても盛り込んでしまって、結果的にまとまっているという。

今まで、ほとんど聴くようなジャンルではなかったのですが、これにはやられた~
そういえば、カフカも「変身」を爆笑しながら友達に読んで聞かせたらしいので、
あながち、方向性は間違ってないかもしれません。

訳者の解釈ですごく暗いお話に感じたけれど、近年出版された本で
カフカの遺稿をほぼそのまんま訳した本を読むと「笑わせたかったのか!」と感じる。
私はカフカをkuk(カー・ウント・カー)の薬丸さんだと思っている。


音楽だけでなく、人生に花を咲かせなければならない」(2009年の記事
(ヴォーカル&ギター、ミラン・ウルザさんのインタビューから抜粋) 

インタビュア「11歳の時にプラハのクラブで自身のCDを作った?」
ウルザ「重要なことは我々が曲の長さをあまり真剣に考えていなかったという事です」

インタビュア「バンドは長い間、ベースがいませんでしたがジルカが来ました。どうやってこのバンドで演奏しましたか?」
ジルカ(当時ベーシスト)「それは私が想像していたよりも最悪の夢の中にあるものだった(笑)何を演奏するか聞いていなかったから、本当に素晴らしい学び場だ」

インタビュア「ライブではかなり珍しいです。ピエロは何を表現していますか?」
ロベルト「時々、古典的な論争を表現しています」

どういうことだろう??じゃあ、PV見てみましょうか。




1998年にバンドをスタートさせた彼らは、息の長い実力派でもあります。
3rdアルバムはチェコ版アカデミー賞受賞。
はまること間違いなし!

Friday, August 9, 2013

さかきくみこ展「洒落者の残り香」予告 Kumiko Sakaki Solo Art Exhibition "The scent of the fop"




マルプギャラリー Malpu Gallery

作家在廊予定日
8/1日(木) 14:00~
29日(木) 14:00~
30日(金) 13:00~

特別開廊日
10日(土) 14:00~
17日(土) 14:00~
24日(土) 14:00~
※特別開廊日は、作家が在廊する時間が開廊時間となります。
 通常の開廊時間と異なりますので、お気をつけ下さい。


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Thursday, August 1, 2013

「洒落者の残り香」はじまりました。

皆さま、こんにちは。さかきです。
昨日から個展「洒落者の残り香」が始まりました。
夏らしく暑い中、ご来場いただきましてありがとうございます!

在廊日が決まりましたので、こちらに載せました。
マルプギャラリーの加藤さま、ありがとうございます!
お出かけの参考にして頂ければ幸いです。




一つ一つのイラストレーションに、小さな物語を書きました。

19世紀末から20世紀初頭に撮られたオートクロームのカラー写真を見ると、懐かしい時代は思いのほかカラフル。そんな時代の一場面を、名香のエピソードと織り交ぜながら、それぞれの絵に当時の文献からの引用や小さなお話を書きました。

ギャラリーにかかる音楽も1910年代から1940年代のものを選びました。見えない部分を想像して頂くのも楽しいのではないかと思います。

Monday, July 15, 2013

さかきくみこ個展 「洒落者の残り香」 のおしらせ。

皆さま、おひさしぶりです。さかきです。
只今、ヒイヒイいっておりますので今のうちにお知らせしたいと思います。

来月の8月から私の個展 「洒落者の残り香(en: The scent of the fop)」が始まります。

香り好きのさかきが名香と呼ばれる「香水」の印象を、古き良き時代のイメージにしたためたイラストレーションの展覧会です。うっすらと忍び寄る影を感じつつ、一瞬の煌めきを謳歌したそれぞれの時代を、残り香のように感じて頂ければ幸いです。

マルプギャラリーの加藤さまからお声を掛けて頂いて開催できることとなりました。加藤さま、マルプデザインさま、ありがとうございます!

DMに選んだ絵は、某小説の登場人物にインスピレーションを得ました。それはお越し頂いてのお楽しみ。あの時代にそんなファッションをしている人がいるなんて驚きでしたが、古い文献を調べたりするうちに、昔の方がアバンギャルドだったのかもと思ったりしました。
(DMは後ほど、送らせて頂きますね 汗)

それは置いておいて、個展の詳細を記しましたのでご覧くださいませ。





さかきくみこ展「洒落者の残り香」
2013年8月1日(木)- 8月30日(金)10:00AM - 7:00PM(最終日5:00PM)

社交界の古株は、そのひと吹きに思惑を込める。
クロシェ帽のフラッパーは、その一滴に秘密を隠す。
めかし屋は、その香気でダンスホールを支配する。
響き合うアコードに、紳士は崇拝の口づけを重ねる。
19世紀末から20世紀。洒落者の愛した名香を
ノスタルジックにカラフルに表現しました。

Kumiko Sakaki Solo Art Exhibition "The scent of the fop"

"The veteran socialite has the ulterior motive on this whiff.
The flapper who have the Cloche hat hid certain secret in this drop.
The fop was ruled over the dance hall by his scent.
The gentleman kissed the back of her hand gently for their arpeggio."

From the end of 19th century to 20th century...
Kumiko Sakaki who loved the perfume has painted colorful
and nostalgic fop or dandy on her solo exhibition.

Aug 1 - Aug 30, 2013
10:00AM - 7:00PM (5:00PM on the final day)


マルプギャラリー Malpu Gallery
お友達のお家のような、アットホームな可愛らしいギャラリーです。
いつも大変お世話になっているマルプデザイン(Malpu Design)さまの中にあります。


在廊日が決まりました。(8/2pm更新)

作家在廊予定日
 1日(木) 14:00~
29日(木) 14:00~
30日(金) 13:00~

特別開廊日
10日(土) 14:00~
17日(土) 14:00~
24日(土) 14:00~
※特別開廊日は、作家が在廊する時間が開廊時間となります。
 通常の開廊時間と異なりますので、お気をつけ下さい。


※土日祝は休み。最終日は5:00PMまで。
8月13日(火) - 16日(金)はギャラリーはお休みです。
※特別開廊日にお越しの際は、お友達のお家へ行くような感じで
  玄関のチャイムを鳴らしてくださいね。マルプさんがお休みの作家の日なのです。

※ギャラリーでは基本的にオープニングパーティはやっていませんが
 作家さんによって、お茶会を開いている方もいらっしゃいますとの事でした。
 なので、の~んびりいらしてください。
※当ギャラリーには駐車場がございません。公共交通機関をご利用頂けますと幸いです。

在廊日等の情報はさかきくみこのサイト、または下記ページをご参照下さい。

ウェブサイト kumicov.com
Facebook Page Kumiko Sakaki Artworks
イラストレーターズ通信 告知ページ
twitter @kumicov

Monday, June 10, 2013

ゲランさんのフレグランスコンサルテーション

皆さまこんにちは。

先日、ゲランさんのフレグランスコンサルテーション
「アンビタション・ドゥ・パフュマー(香りの世界への誘い)」へ行って参りました。
帝国ホテルは久しぶり…でもなくて、思えば昨年ナエマのリフィル(EDP)購入から4回目です。
香りのエキスパート「フレグランス・コネスア」は西原 慶さま。日本ではただお一人なのだそうです。
はじめはドキドキでしたが、西原さんのやわらかく優しい雰囲気の中、リラックスして受けることができました。
ありがとうございます(*^-^*)

「その人自身のシグネチャーとなるフレグランス」というのは、香水のみならず香りが好きな方にはきっと面白い体験になるのではないかと思いました。個人的には「夜間飛行」「ルール・ブルー」「ジッキー」「ミツコ」(共にPerfum)と、割と秋冬むきの香りが好きなのですが、外から見た自分の印象に合っているのだろうか?香りが浮いて歩く香水みたいになっていないか(汗)も気になっていました。香り好きと言えど、私はあまりドバっと着けるほうではなく、立ち上ってくる香りを楽しむ性質(笑)でして、肌馴染みの良し悪しって本当はどういった感覚なのかも興味がありました。それから、仕事をしている時になじんでくれる、気持ちを落ち着かせて自分らしくいられる香りというのも大事な要素でした。



プロセスはリンクに書いてある通りです。香りをかぎ分けていく作業、楽しかったです。
「お持ちでなかったら一番におススメしたかった香りはルール・ブルーでしたが、折角ですので、お持ちでない新しい香りを御提案させて頂きました」と西原さん。嬉しかった~。普段は昔からある香りに関心が向いてしまいがちですが、選んで頂いた香り、どれも甲乙つけがたかったです。


ラール・エ・ラ・マティエール クルーエル・ガーデニア
「出会った人の心を掴んではなすことがない、 残酷なまでに虜にしてしまうクチナシ」というメッセージが込められているのだそうです。香り立ちが良くかぐわしいクチナシ。パウダリー要素を加えているのにライトな印象。ふわっと柔らかく上品です。


エリクシール・シャルネル シプレ・ファタル
「運命のシプレ」という意味だそうです。シプレと言えば、こちらはミツコと香調が似ていますが、より爽やかでラストノートはミツコとオーバーラップ。ピリリと気持ちを引き締めて、華やいだ気持ちになりたい時に。


ヴォワイヤージュコレクション シャンハイ
パリから上海への旅を香りに。活気と歴史が交差する都市のイメージ。質の良い白檀が調香されていて、fregranticaでは男女兼用とありました。(分かるわ〜)寝香水として纏ってもいいかもしれません。お香が好きならばオススメ。

どれを選んだかは秘密ですよ♪

Monday, May 13, 2013

帰省とぐるめと

皆さま、こんにちはーお久しぶりです。
5月も中旬ですね。今日はじめじめした日で頭が痛く、
めったに頭痛のない私にはきついですねぇ。
石垣島、とても癒されました~海外旅行へ言ってきたような気分。
その前に、故郷でぐるめ(笑)

その前に故郷へ帰宅してご馳走いただきました。
梅が枝餅です。

かしわ飯。

今生焼。母のお気に入りのお店。

ぐりとぐらの山脇百合子さまから頂きました。
いつもありがとうございます。

おばあちゃん家の薔薇が見事に咲いていました。
共々、元気で嬉しい。

庭の一部。手前の桶みたいなのにはめだかがいっぱい。
奥にはレタスとかネギとかグリーンピースとか。。。
父は会社経営の傍らでマラソンしたり野菜作ったりしています。

ウナギのせいろ蒸しはこれ。

特に、ウナギ!子供の頃から時々訪れていた若松屋さんのせいろ蒸し。私たちが来店した時ちょうど閉店になって、父が「(娘が)遠くから久しぶりに来たんです」と言うと、お店の方が快く開けて下さったのです。本当に嬉しかったです。ありがとうございます(T_T)
柳川へ川くだりに来られる事があったらぜひ、どうぞ<3



Tuesday, April 2, 2013

ルタンスのベルリン La Fille de Berlin


皆さま、こんにちは。久しぶりに香りの話をしてみます、の巻。
 日本では4月に出るセルジュ・ルタンスの新作「ラ・フィーユ・ドゥ・ベルラン(ベルリンの少女) La Fille de Berlin」が我が家にやって参りました。かわいいサイズの「L'EAU (ロー)」も付けて頂いて嬉しかったです。紹介ページにはこんな言葉が。

「新作の中に東洋のアクセントを発見-ベルリンへのこの旅行はマラケシュ経由。香りはバラの色がベース。ムスクと琥珀の青々としたドライダウンを明らかにするために、黒コショウと赤いバラのトップノートがゆっくり溶ける」

 ルタンスさんは1942年生まれで、自分の幼少時代の困難とオーバーラップするかのように同時代の「A Woman in Berlin」からインスパイアされたらしいです。ベルリン市街戦(1945年4月23日~1945年5月2日)は1945年のこれから本格化するのですが、日本での店頭発売開始日4月21日を合わせたのは単なる偶然でしょうかね。


 ノンフィクション「A Woman in Berlin」は戦時下のベルリン女性の壮絶な体験記。「征服された都市の8週間」というサブタイトルがついています。本は映画にもなっているのでご覧になってみて頂ければ、ルタンスの伝えたかった世界が分かって来るんじゃないかなと思います。私は3年くらい前に観ました。アントニー・ビーヴァーが伝えたベルリンも読みました。

 ソ連と不可侵条約を結んだドイツがバルバロッサ作戦を始めてから独ソ戦は泥沼状態で、その報復として美しかった都市ベルリンは生き地獄と化しました。巻き込まれたのは武器を持たない女性や子供。ゲッベルスがスポルトパラストで総力戦を演説、兵士たちは前線で戦っていて人手が足りないため、HJ、BDM、国民突撃兵が駆り出されました。少年・少女、老人です。敵ソ連軍は容赦のない攻撃を市民にも向けました。

 ウェザー・リポートのリーダー、ジョー・ザヴィヌル(ウィーン出身。ウィーン攻勢もちょうどこの時期)は子供の目線から同時期の体験を語っています。
「女の子たちはロシア人に襲われないよう不細工に化粧した。生き残る為に軍人とも仲良くした。彼等は家に無線機をつけてくれたけど信用できなかった。酔っ払いでガソリンを飲んでいる奴もいたんだ」

 生き残る為に軍人とも仲良くした―ベルリンの女性たちもそうでした。ノンフィクションは匿名で出版されて、ふしだらだの不謹慎だの言われましたが、生きるためならばどうする? 生き残りさえすれば...そうするしか道はなかったとしたら? 強くなるしかない、強くなければならなかった。フランス人であるルタンスが当時で言えば敵国であったドイツの女性の境遇に共感するというのはなかなかできないこと。(ボキャブラリーに乏しい表現かもしれませんが)素晴らしいことだと思いました。

 ベルリン市街戦は物語を書くために調べているのでつい長くなってしましたが「お前暑すぎるって言われるんだよ(修造さん)」て言われそうなのでこの話は終わります(笑)
 ・・・・・・ってこの話が殆どになってしまいましたけど、厳しい中で強くあらねばならない香りという、ルタンスのコンセプトにスパイシーなローズはぴったりだと思いました。

「ベルリンの女は見ている。香水の赤みがかったピンクと主人公の赤いコートがオーバーラップした」(ルタンス)

 香調はフロリエンタル。購入の前にサンプルを実際に肌にのせて試しましたが、香り立ちからスパイスが効いています。バラはバラでもナエマやレッドローズやティーローズ等の、甘かったり青々しかったりキラキラしていたりゴージャスだったりする様な感じではなく、刺すような辛さがあり、重くて乾いているが透明感はある。マゼンタ色のイメージにぴったり。実は男女兼用だったりする。
(蜜のように甘いが甘ったるくないナエマは一番好きなバラの香りです)

 fregranticaで「ババくさいベースノートだ」と言っいてる方がいましたが、それも分かる気がする。でも、これは体調によるのかも。私も最初に着けた時は始まりの割に終わりがつまんなく思えました。別の日に試したら、ババくさいのがドライで心地よい香りに感じました。

何かに立ち向かうために厳しく自分を奮い立たせ、且つ自分でありたい時に、この香りを着けると勇気をもらえそうです。