Wednesday, July 22, 2015

COMITIA113で友人をサポートさせて頂きます。



皆様こんにちは、ちょっと告知させて頂きたいと思います。
2015年8月30日のCOMITIA113で小説を出品する友人しゅにっつぇるさんをサポートさせて頂きます。

ウィーンにお住いの方なのですが、第一次世界大戦前夜のウィーンで実際に起こったミステリアスで切ない事件を題材に、短編小説集を執筆されました。私は友人から依頼を受け、カバーイラスト・カバー装丁・帯・サークルカットを担当させて頂きました。印刷はまだ上がっていませんが、熱のこもったやりとりがあったので、とても素敵な本に仕上がること間違いなしです。(もちろん素晴らしいのは小説の内容ですヨ!)

R-15指定にしてありますが、退廃的な世紀末ウィーンがお好きなら、BLに関心があるなら、ぜひ友人のブース「け12a.」へお越しください。サークル名「Opernball 13(オーパンバル・ドライツェーン)」は物語の鍵である人物レードルのコードネームが由来です。

微力ながらお力になれて光栄です。
よろしくお願い致します。

しゅにっつぇるさんの告知はこちらです
物語へのいざない、あらすじはこちらです。(しゅにっつぇるさんより)
If you would like to read info in English...English version

風邪にご注意。

皆さま、こんにちは。お元気ですか?
しかしそのセリフ、そっくりそのまま私に返ってくるんでしょうかね(^^;)

実は6月28日からずっと風邪をひいていて、お友達のグループ展などへ足を運ぶのを控えさせて頂いております。病院のお薬を飲んでいるのですが何しろ咳が酷いので、睡眠中に起きてしまってここのところちゃんと寝ていなかったり...
こんなに長期的な風邪は記憶にないくらいです(汗)

6月上旬、社内で声がかすれるような酷い咳風邪をこじらせてきた人が2名いて、程度の大小はあるものの社員の半分はうつされています。(当の本人等はもう元気)
うつった人の中に、格好を気にしてなのか妙なポリシーがあるのかマスクをしない不届き者(社長も親ならマスクさせて欲しい)がいるためか、2分の1の社員が感染しました。

ひきかけの頃は、声も出ないわ、喉は痛いわ、嗅覚がなくなるわ、熱がすぐぶり返すわで、薬を飲んでやっと鼻が出てきてそれが止んだかと思えば、咳が酷いったらありゃしない。猛暑なのでマスクをするのがきつくなってきましたが、上述みたいな人もいますし、うつしたくないのでしっかりマスク着用です。

夏風邪の威力、思い知っておりますので皆様も風邪にご注意ください。

Tuesday, July 21, 2015

J.F. Schwarzlose Berlinの香り

みなさま、こんにちは。
先日から試していた「J.F. Schwarzlose Berlin(J.F. シュヴァルツローゼ・ベルリン)」サンプルの感想を書きました。個人の好みもあるので鵜呑みにしないで頂きたいのですが、参考にして頂ければ幸いです。

J.F. Schwarzlose Berlinというのは、1976年までドイツのベルリンに存在した「JF Schwarzlose Söhne」から名を頂いた新進気鋭のパフューマリーで、先代との血のつながりはありません。

JF Schwarzlose Söhneはもともと1823年にJoachim Friedrich Schwarzlose氏が薬局をベルリンのマルクグラーフェン通り(Markgrafenstraße)に開業したのが最初で、1858年にプレンツラウアーベルクの宮廷御用達パフューマリー「Treu & Nuglisch(1820年設立)」の業務を引き継ぎました。この買収により、シュヴァルツローゼ氏の息子9人と娘2人のうち、フランツ、クルト、マックス、ヘトヴィヒという4人の子供達は「J.F. Schwarzlose Söhne - Treu & Nuglisch」と社名を改めます。

1900年になると、「陛下御用達 皇帝と王(Hoflieferanten Sr. Maj. des Kaisers und Königs)」という、プロイセン王国ホーエンツォレルン家のパフューマリーとの栄誉を得て、ますます評判が上がり、市場もヨーロッパから、アジア、オーストラリアまで拡大しました。 香水の愛用者の一人には皇帝溥儀も居たそうです。(アジアがモチーフのフローラルノートが製造されていたが、これを愛用されたかは不明)香水はオーストリア=ハンガリー帝国宮廷御用達にもなっておりました。1913年にはKaDeWe(Kaufhaus Des Westens)でも彼らの香水を販売しています。
1922年には「J. F. Schwarzlose Söhne」と社名を改めました。彼らの工場はドライセ通り(Dreysestraße 5)にあったそうです。この辺りで、J.F. Schwarzlose Berlinが名前を頂いた3つの香りが発表されています。

彼らは第一次世界大戦後のスーパーインフレを生き延び、1930年9月小売スペースをライプツィヒファー通りに開きます。同年の11月に先代(Joachim Friedrich Schwarzlose)唯一の孫エルンストさん(Ernst Köthner)が亡くなった為、彼の息子ヴェルナーさんが店を引き継ぎました。1937年からは香水の他、高級バスアメニティ製品を製造しました。

1944年戦争で工場や商店が破壊された後、1947年にアンニさん(Anni Köthner)は再度ベルリンとハンブルクでお店を再開しましたが、ベルリンの壁の建造とベルリンの東西分裂の影響で徐々に経営は困難となっていきます。1965年にアンニさん(Anni Muller-Godet、旧姓Köthner)がCEOに就任して、1976年までJ.F. Schwarzlose Söhne(Markgrafenstraße 29にて)を経営しました。

そして2012年にパフューマリー復活か!!と思いましたが、名前と香水名だけでした(汗)ですから、彼らに「宮廷御用達であった」という説明は不要な気がします。純粋にニッチフレグランスパフューマリーとしてチェックしていきたいところです。
 名前だけ継承したJ.F. Schwarzlose Berlinですが、その品質は素晴らしく、お勧めしたい品揃えとなっております。最初に問い合わせた際には 「日本にはサンプルしか送れない」  とお店の方は言っておりましたが、ちょっと経ってから 「ボトル、気になります?送料計算しましょうか?」というメールが入っていました。迷っちゃうじゃない(笑)


1A-33 (1920s・2012)
香り立ちはアロマティック。ペッパーとジャスミンが弾けておさまると、アクアノート様なざらついたマグノリアが現れるのだが、イリスが派手さ華やかさを諭して優雅です。マンダリンも感じるがフルーティにならないのは核に菩提樹の花が存在しているから。ミドルにかけて、パウダリックノートの奥から穏やかでクラシカルなフルーツの甘さが出てきます。ここまで2時間以内。
ちなみに、マレーネ・ディートリッヒの署名の香りだった可能性があるとの事。署名の香りというのは人によって一つではない場合があるので(好きな香りを5つまで絞れても大抵は署名の香りは1つだと思いますが)、多分、愛用の香りの1つって事なのでしょう。同名で発売された香りの中では最も前作をリスペクトしているように思います。
同じ菩提樹の花を主にした香りで試したものを挙げてみます。

・フレンチ・ライム・ブロッサム(ジョーマローン)
・ショーネ・リンデン(クリグラー)
・ティユル(ドルセー)
・ウンター・デン・リンデン(April Aromatics)
・リンデン(ディメーター)
・リンデベルリン(フラウ・トニス・パルファム)

フレンチ・ライム・ブロッサムの菩提樹には透明感、1A-33には古き良きパウダリーな優しさ、ティユルには真夏に嬉しい瑞々しさ、ウンター・デン・リンデンにはしなやかさ、リンデンには「そうそう、この匂い!」という感覚、ショーネ・リンデンには密度の濃さ、リンデベルリンには爽やかな甘みがありました。

トランス (1920s・2013)
香り立ちが結構スパイシーでさらにスモーキーでびっくりしました。
このバラやウード(近年ウードがよく取り上げられている)が織りなすスモーキーなアロマティックなフロリエンタル香は結構匂い立ちます。時々おばあちゃんのぽたぽた焼きっぽいのですが、明らかに東洋ではなくて西洋の香りです。一瞬「冬かなぁ」と感じましたが、スパイスって暑い場所で採れるからか大丈夫かなぁとも感じます。これはオフィスには向かないかもしれませんが、今の季節だったら夏祭りなんかに着けていけそうです。ラブダナム・ローズ(トルコローズ等)・スパイスパウダー・ウード・アブサン(アルテミシア)。男女兼用。

午後8時のランデブー(1920s・2013)
スマートで芳しいマンゴーの匂いとピリリと効いたジンジャーとセージで目の前が開ける感じ。しばらく経つと奥のほうにいたベチバーが出てきて引き締めるのですが、お花とフルーツの脳に響く浮遊感は保っています。セージが軸にあって花とフルーツの優雅さで取り囲んでいるのは面白いし使いやすいです。(オフィスで使うならごく少量がお勧め)
しかしこれは復刻ではなくてリメイクかアレンジだと思われます。今にマッチする香りですから。1920年代オリジナル版はどんな調香だったのでしょうか。
それはさておき、個人的には好きな系統です。

Zeitgeist(2012)
こちらは新しく作成された香りです。
調香に海草とあるから海系かと思っていたらやっぱりマリンノートでした。海草のような生ぬるい匂いじゃなくて、マリン系に分類される定番の海です。リゾートな香り立ちに甘みのあるペルーバルサムがチャラ男を穏やかにして龍涎香が定着させ落ち着かせています。青緑色の海の波間を吹き抜ける爽やかフローラルはギンバイカのスーッとした香り。
上品な香りだと思うのですが、私マリン系とオゾン系で頭が痛くなる人でして......

ラッシュ(2012)
こちらも新作。狂乱の1920年代と現代のベルリンのナイトクラブををミックスさせたイメージ。納得です。ベルリンはバニリン発祥の地ですからバニラを調合したのかも?と感じましたがどうでしょうか。アンバーとの相性も良いですし。誤解されがちですが、アンバーは琥珀ではなく竜涎香でございます。華やかな香りですが、ウードやサンダルウッドがその甘みとミックスされているためか浮足立っていません。冬になったら纏いたくなるかも。


ボトルを購入するか否かは未だに悩みますが、どうも「昔の香りを現代風にアレンジした」というのが納得いきません。

同じタイトルをつけた状態でアレンジするなっ!!

素敵な新作「ラッシュ」「フェティッシュ」も出たことですし、新作は新作、オリジナルはオリジナル(あるいは再現)と分けて、3つの香水に関してはオリジナルを再現して欲しかったです。マンゴーが調合されていた時点で「え、これってもしかして再現じゃないの?」と感じ、ヴィンテージと比較された方の感想等読んでみて、グロスミスやR・ピゲの時みたいな感動が半減してしまいました。
再現を試みるならば「ホーエンツォレルンの菫とスズラン」とか「ローザセンティフォリア」が王党派から喜ばれそうです。個人的には「Peau D'Espagne」をお願いしたい。(スペインの革がテーマの香水はSMN以外でも作られました)そうなったら買います(笑)

Tuesday, July 7, 2015

「元気が出る本」にて選書させて頂きました。

こんにちは、さかきです。

先日、「元気が出る本」というテーマで本を集める活動をされておられるヤタヨシヤスさまより、選書のご依頼がございましたので微力ながら選ばせて頂きました。
ヤタさんのブログで本を紹介して頂きましたので、他のみなさまの本と一緒に是非ご覧下さい。素敵な本に出会えるかもしれません。

ヤタさん、ありがとうございます!